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営農情報

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2016.12.01更新

せん定時期/せん定手順/せん定程度/凍害発生パターンと対応


 28年産のももは、結実が不足した品種や圃場、核割れによる変形果、清水白桃・おかやま夢白桃の穫り遅れロス、また、せん孔細菌病などの発生により出荷量が減りました。
 来る年は、生産安定を目指し、これらの課題克服に向けて、お互い頑張りましょう。

1.せん定時期

 12月中旬~2月下旬頃に行います。充実の悪い樹や若木はできるだけ遅らせましょう。

2.せん定手順

 日当たりの良否、作業性などを考えながら次の手順で行います。
  1. 主枝・亜主枝の骨格形成(図1)
  2. 骨格を邪魔する枝の切除
  3. 側枝の間引きと切り返し(図2)
  4. 結果枝の間引き
 まず、ノコギリを使って太枝を切除し、その後ハサミを使って主枝・亜主枝の先端部から順次、下位部へとせん定をして行きます。

図1 モモの整枝法(県指針)

3.せん定程度

 勢いの強い樹、縮伐樹、28年産を反省して結実確保の必要がある場合などは、間引きを主体とした弱めのせん定を心がけます。
 反対に、勢いが弱めの樹・側枝は切り返しを主体として強めのせん定を行います(図2)。

図2 側枝の切り方

4.凍害発生パターンと対応

 『低温に遭遇しても凍りにくくなる性質を「耐凍性」という。樹体凍害は、それぞれの時期の耐凍性を超えた低温にあったときに発生する。秋から初冬季にかけて低温にともなって徐々に耐凍性が高まる(これをハードニングという)。1月から2月上旬頃の厳寒期に耐凍性は最大を示すが、自発休眠覚醒後は気温の上昇につれて耐凍性は急激に低下してくる(これをデハードニングという)。初冬から、暖冬傾向で推移することで、ハードニングの遅れや不足を招き、デハードニングが早まることになる。これにより想定される樹体凍害は、
  1. 初冬期まで比較的高温で経過した後、急激な温度低下によって起こる場合(耐凍性向上前の低温遭遇)。
  2. 厳寒期の極低温によって起こる場合。
  3. 自発休眠が完了した以降、暖かい日が続きデハードニングされた後、通常の低温に戻って起こる場合(耐凍性低下後の低温遭遇)(図3)。
の三パターンが考えられる。』
(以上、「果樹」2016・10月号より引用)
 本地域ではパターン3に遭遇する頻度が高いと想定されます。危険度は急速に生長した5~6年生頃までの若木、早期落葉樹など充実の悪い樹が高くなります。
 これらの樹は、せん定時期を2月中下旬頃まで遅らせましょう。
また、地際部(50~80cm)にコモを巻くなど、寒さから幹を保護する処置も有効です。

図3 耐凍性の季節変動と凍害発生時期

(山陽基幹支店 和田 泰)