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営農情報

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2017.02.01更新

摘蕾の実際/凍害の対策/病害対策への備え


 昨年12月下旬頃、せん定時に切り口から樹液が滴り落ちる状況に遭遇しました。この時期に雨が多く、比較的暖かかったことも起因していると思われますが、樹の充実不足も懸念しています。
 まずは、凍害対策と安定生産に向けた結実確保に万全を期したいものです。

1.摘蕾の実際

 モモの花蕾は適正着果数の20倍以上は着生しているといわれ、大木になると20000~25000の花を咲かせます。このうち収穫に至るのは800~1000果くらいです。
 摘蕾は、咲く花の数を減らして貯蔵養分を有効に利用すること(図)、着果を制限して摘果作業を軽減することを目的として行います。しかし、程度や方法を間違えると着果不良など逆効果を来たすことがありますので、注意が必要です。
(1)時 期
 蕾は2月下旬頃から落としやすくなります。しかし、面積の多い方、弱せん定で多くの枝を残している樹は摘蕾に手間が掛かります。遅れないように着手しましょう。
(2)程 度
 品種や樹勢、せん定の強弱などに応じて摘蕾程度を変えましょう(表)。
 勢いの強い樹、花粉の無い品種、うそ鳥・霜害の常襲園地などは強い摘蕾は控えるべきです。
(3)方 法
 樹冠の上層部や長果枝は弱く、充実の悪い下層部の枝や短果枝は強めの思い切った摘蕾を行いましょう。
  • 蕾は上向きを落とす
  • 中長果枝は基部と先端部の蕾を落とす
  • 主枝先端50~100cm、亜主枝先端50cmは全摘蕾
  • 生理的落果の多い品種はやや軽く行う

図 摘蕾の有無がももの初期生育に及ぼす影響(岡山農研2011)

表 摘蕾の目安
例1 せん定程度:中~強(おかやま夢白桃・清水白桃・日川白桃)
例2 せん定程度:弱(その他品種)

2.凍害の対策

 2月も下旬頃になると気温が上昇し、樹体にも新たな兆候が表れます。
 この頃からの樹液の流動とともに耐寒性は低下を始め、その後の冷え込みによる凍害の危険性が徐々に高まってきます(凍害発生パターンと対応を参照)。
 凍害発生危険度の高い徒長的生育をしている5~6年生頃までの若木や充実の悪い樹は、地際部50~80cmにワラかコモを巻くなど、寒さから身を守る対策が必要です。
 今月中に対策を講じておきましょう。

3.病害対策への備え

 摘蕾の際にも常にせん定ばさみを腰に携え、枯れ枝や病斑・裂傷など障害のある枝をせん除して園外処分に努め、せん孔細菌など病害対策に備えてください。
(山陽基幹支店 和田 泰)