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営農情報

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2017.04.01更新

人工受粉/今月の防除対策のポイント


1.人工受粉

 人工受粉は、受粉器(器械)受粉と棒受粉と指頭受粉に大別されます。
 受粉器では精製花粉が30㏄/10a程度、棒受粉では粗花粉が100㏄/10a、必要とされています。指頭受粉は1花で20~30花分の受粉が可能です。
 受粉に必要な花粉の確保は、花粉の多い白鳳や黄金桃など、あらかじめ決めておいた樹(品種)からの花蕾採取に始まります。
 花粉の有無は表を参照してください。

(1)花蕾の採取

 花蕾は2㎏/10a程度を目標に適期採取(図)に努め、次の採葯作業に移ります。

(2)採葯・開葯

 採取した花蕾は、2~3㎜目の篩や金網にこすりつけるか採葯器を利用するなどして、花弁と花糸と葯を分離し採葯します。
 続いて、分離した葯のみ用い開葯の工程に入ります。自然開葯は、ハトロン紙の上に葯を薄く広げ、直射日光が当たらない乾燥した暖かい場所で行います。開葯専用器を使う場合には、温度は20~25℃に保ちます。いずれの場合も、30℃以上になると花粉の発芽率は極端に低下するので注意を要します。

(3)花粉の貯蔵

 開葯・採取した花粉は、パラフィン紙、薬包紙に包むかフィルムケースに入れ、さらに茶筒かジップロック袋(容器)などの密閉容器に入れて、冷蔵庫で保管します。

(4)受 粉

 受粉器による受粉には、精製花粉を増量剤で約10倍に希釈して使います。
 ボンテン、羽毛など棒受粉には、粗花粉を増量剤で2倍(容積)に希釈して使います。
 増量剤には染色石松子などを用います。
 受粉後、3時間以内に雨が降れば再度の受粉が必要です。

表 花粉の有無

図 人工授粉用の花蕾採取適期

2.今月の防除対策のポイント

(1)病 害

 せん孔細菌病多発園は次の対策を講じます。
  1. 4月中旬、トレノックスフロアブル剤加用アディオン乳剤にバリダシン液剤を混用散布。
  2. 4月下旬、アグレプト液剤散布。ただし、本剤は収穫60日前までの使用なので、早生には散布しないなどの注意を要します。
  3. 心がけよう「常にハサミを腰に!」。枯れた新芽やヤニを生じて枯れた枝先、紫色のへこみ病斑枝や亀裂(ヤニ)などのある病斑枝(写真)は、見つけしだい切り取り、焼却処分しましょう。本病の第一次伝染源となる春型枝病斑の形成時期は、開花後から満開1か月後頃まで続くといわれています。

(2)虫害

 コンフューザーMMは4月下旬頃、120本/10aを目安に設置しましょう。
 ※一般防除はJA防除暦を参照ください。

写真 春型枝病斑(スプリングキャンカー)

(山陽基幹支店 和田 泰)