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営農情報

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JA岡山東の営農情報をご紹介しています。


2017.08.01更新

収穫後の樹勢回復に向けて/病害虫防除


1.収穫後の樹勢回復に向けて

(1)葉面散布

 収穫後の樹勢回復、翌年の初期生育の増進(図1)には尿素の葉面散布が有効です。
 時期:8月下旬と9月上旬(2回)
 濃度:200倍
 千種白鳳など落蕾症発生園は同時期に液体マンガン200倍の散布が有効です。
 尿素とマンガンを混用散布する場合には、尿素は500倍に薄めてください。

(2)施肥(礼肥)

 樹勢回復、貯蔵養分の蓄積、秋根の伸長などを目的として施用します。
 施用後は10mm程度のかん水を直ちに行うなど、肥効の促進を図ります。
  1. 時期:収穫終了後~9月上旬頃
  2. 肥料:千代田化成550またはヨーロッパ化成S604
  3. 施肥量:10~20㎏/10a(樹勢により加減)
 収穫後から9月に葉色が薄いと、葉の働き(光合成速度)は低下します(図2・図3)。施用が遅れないようにしましょう。

(3)かん水

 乾燥が続く場合には一週間くらいを目安に20mm程度のかん水を行います。樹勢回復には必須作業です。

(4)縮伐・間伐

 密植園は収穫終了後早めに、次を参考に縮伐・間伐を実施します(図4)。
  1. 秋季せん定前に実施
  2. 樹冠先端部を隣の樹と1m以上確保
  3. 太い枝の切り口に保護剤を塗布
  4. 縮伐樹は施肥を控える(減じる)

図1 収穫後の葉面散布が翌年の初期生育に及ぼす影響(岡山農研2011)

図2 清水白桃の枝中デンプン含有率の経時変化(岡山農試、1999)

図3 清水白桃の9月の葉色と光合成速度との関係(岡山農試、2000)

図4 間伐・縮伐の実施(果樹2015.8月号より)

2.病害虫防除

 せん孔細菌病は小康状態にあります。防除対策の徹底と少雨が功を奏した結果です。しかし、伝染源は依然として残っているので「のど元過ぎれば・・・」とならないように、秋季防除に向かって気を引き締めたいものです。
 発生園では、収穫直後(8月下旬)に「JA平成29年版もも防除暦」の応急防除欄のバリダシン液剤5を散布します。
 また、耕種的防除として防風対策の効果が知られています(表)。風の強く吹く園地及びせん孔細菌病の発生が多い園地は前向きに防風ネットの設置を検討したいものです。
 なお、多発園は最寄りのJA窓口へご相談ください。
 8月下旬(収穫後)~9月上旬にはカイガラムシ類、ナシヒメシンクイなどを対象にスプラサイド水和剤1,500倍を散布します。
園地条件
ネットからの距離
(m)
発病果率
(%)
発病度
防風ネット設置園
1.8
12.1
18.0
8.0
4.8
2.7
無設置園
3.2
12.8
44.7
48.0
20.8
23.2
表 防風ネット設置園と無設置園との発病程度比較(和歌山果樹試、1999)
(山陽基幹支店 和田 泰)
SSで防除をする場合は、周辺民家や、他の農作物へのドリフト(飛散)等に配慮して下さい。