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営農情報

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2017.10.01更新

渋味について/水はけ(通気性)の改善/土壌乾燥への備え(保水性)他


1.渋味について

 要因は昨年からの・・・?昨年の天候は、梅雨から秋までの期間、多雨と高温乾燥が周期的に極端に変わる推移をしています。この影響をもろに受けた樹は昨秋、近年まれにみる樹液が切口からにじみ出るのが確認されています。渋味はこの枝幹部の水分、養分などの通路(通導組織)損傷、一種の環状はく皮をしたようなダメージを受けた後遺症ではないのかと・・・(図、表1)。
 もちろん、今年5月の少雨による土壌乾燥、6月の低温などの影響もあり、いくつかの要因が重なって発症したものと考えられます。
 気象変化に強いモモづくりの原点は活力ある根づくりにあり、土壌の通気性・保水性・軟らかさなど有効土層を深く確保することの大切さを今一度反省したいものです。

図 モモ果実におけるポリフェノール含量と官能検査  による渋味強度との関係(Kubota,1996)
  ※5%水準で有意差あり

表1 ‘山陽水蜜’と‘清水白桃’の収穫果における果実重、
   糖度とフェノール含量に及ぼす環状はく皮処理の影響(久保田ら,1993)

2.水はけ(通気性)の改善

 雨があがって1日以上経っても水たまりが残る園地は、明きょ・暗きょなど、園地条件に見合った排水対策が必要です。

3.土壌乾燥への備え(保水性)

 地域全体に、耕土が浅いとか硬く締った園が多い実態にあります。部分深耕による有効土層の拡大や改良資材の投入によって、保水性の向上を図ることが大切です。

4.土壌(軟らかさ)の改良

 中耕、部分深耕を行って土壌の軟らかさの改良、維持を図ります。

⑴中耕・深耕

 10月を中心に、基肥施用後早めに行います。
 とりわけ多くの秋根を切る全面中耕は、遅れないことが大切です。
 部分深耕は、遅れる時には太根は切らないように心がけます。

⑵土壌改良資材の投入

 化学性と物理性の改良を目的とします。
①化学性の改良
 土壌改良目標(表2)の塩基バランスを保つのに有効な資材を投入します(表3)。
②物理性の改良
 乾燥しやすい園地はネニサンソ(パーライト)、ピートモス、堆肥を組み合わせて使うとよいでしょう。
 水はけの悪い園地では、ネニサンソが有効です。
 投入量は、完熟堆肥は掘り上げた土の容量の10~20%、ネニサンソやピートモスは5~10%を目安にします。

表2 土壌改良目標値

表3 土壌酸度に適応する改良資材(一例)

5.基肥の施用とかん水

 10月上旬頃までに施用し、乾燥が続くようであれば、肥効促進を目的としたかん水を行います(施肥量など詳細は9月号参照)。

6.せん孔細菌病防除

 発生園では、10月上・中旬にICボルドー412(30~50倍)に展着剤アビオンE(1,000倍)を混用して、薬液をタップリ使って、丁寧に散布しましょう。
 台風襲来時は雨前散布が基本です。
(山陽基幹支店 和田 泰)