メニュー
JA岡山東 メニュー
 

人と大地と地域を結ぶ、JAコミュニケーション。




営農情報

営農情報

JA岡山東の営農情報をご紹介しています。


2018.01.01更新

29年産で問題になった病虫害/30年版防除暦の要点


 本年もよろしくお願いします。29年産を振り返り30年産防除の要点について、改訂版JA岡山東「平成30年版ももの作業防除暦」に基づいてご紹介します。

1.29年産で問題になった病虫害

 病害ではせん孔細菌病や灰星病や果実赤点病、虫害ではハダニ類やカイガラムシ類の発生が多かったようです。

2.30年版防除暦の要点

 作業防除暦をお持ちでない方は、JA各支店経済課窓口までお問い合わせください。

(1)せん孔細菌病への対応

 29年産は前年より果実被害は少なく、防除の徹底が功を奏した結果といえます。
 しかし、収穫後は活発化した秋雨前線(曇雨天)や相次ぐ台風(18号・21号・22号)の影響を受けて葉への感染が一気に拡がり、30年産への悪影響が心配な状況にあります。
 そのため、薬剤防除と耕種防除を組み合わせた総合的な体系防除の心構えが重要です。
 開花前防除は、3月中旬の石灰硫黄合剤とICボルドー412は選択制で、せん孔細菌病の発生園は合剤に替えてICボルドー412を散布します。続いて開花始めまでに、できるだけ時期を遅らせてカスミンボルドー水和剤を散布します。
 生育期防除では、新たにマイコシールド水和剤を採用し4月中旬~6月中旬までの間にトレノックスフロアブルを2回、アグレプト液剤を1回、バリダシン液剤5を2回、スターナ水和剤を2回、マイコシールド水和剤を2回ほぼ輪番的に使用して耐性菌の出現を抑える体系にしています。
 秋期防除では、効果の高いアグレプト液剤を8月下旬~9月上旬に1回散布し、9月下旬と10月上旬にICボルドー412を2回散布します。
 耕種防除では、防風対策、春に発生する病斑枝や枯枝の切り取り処分の徹底が重要です。

(2)果実赤点病への対応

 幼果期には症状がわからなくて、成熟期に果実表面に赤色の小斑点症状を現す病気です。
 本病は、5月上旬から袋掛け前までが防除適期です。防除暦採用薬剤で効果のある剤は、5月上旬および6月上旬のベルクート水和剤、6月中旬のフルーツセイバーフロアブル、応急防除欄のジマンダイセン水和剤です。
 多発園では必行防除剤のトレノックスフロアブルに代えて応急防除剤のジマンダイセン水和剤を散布しましょう。

(3)灰星病への対応

 開花期に越冬病原菌が飛散して「花腐れ」を生じさせます。防除暦どおり通常防除ができていれば問題ありませんが、開花期に曇雨天が続き、防除が遅れたりすると多発することがあります。この「花腐れ」が元でその後の拡散につながります。
 灰星病の多発園では、開花始めに応急防除欄のダコレックス水和剤を散布しましょう。

(4)ハダニ類、カイガラムシ類への対応

 カイガラムシ類は、ウメシロカイガラムシには5月上旬のアプロードフロアブル、クワシロカイガラムシには5月下旬のモスピラン顆粒水溶剤、ナシマルカイガラムシには6月上旬の応急防除欄のオリオン水和剤40が有効です。発生種類に応じて、遅れない防除が大切です。また、収穫後の8月下旬~9月上旬にはスプラサイド水和剤で退治しましょう。
 ハダニ類は発生に応じて、応急防除欄を参照しながら対応しましょう。
 カイガラムシ類、ハダニ類どちらの害虫にも12月の機械油乳剤がより有効であり、しかも一斉防除が可能です。
(山陽基幹支店 和田 泰)