メニュー
JA岡山東 メニュー
 

人と大地と地域を結ぶ、JAコミュニケーション。




営農情報

営農情報

JA岡山東の営農情報をご紹介しています。


ピオーネ・オーロラブラック

2016.05.01更新

トンネル栽培/無加温栽培/加温栽培


 立夏を過ぎると、気温も上がってきます。晴天日は夏日になることもあり、予想以上に生育が促進されて、花振るいを起こすこともあります。管理作業に追われて防除作業が遅れないよう、生育を見ながら管理計画を調整し、早めの作業を心がけましょう。

1.トンネル栽培

(1)誘 引

 勢力を揃えるため、全体の3~4割程度が誘引できるようになってから始めます。弱い枝は十分伸ばしてから誘引しましょう。

(2)摘穂、岐肩や不要な車の除去

 花穂発育や新梢伸長を促すため、花穂の先端の形が分かりしだい1新梢1花穂に制限します。
 オーロラブラックはとくに花穂の着生が良いので、早めに摘穂して新梢成長を促しましょう。車がばらけてきたら、不要な岐肩や肩部の大きな車も除去します。
○オーロラブラックのストレプトマイシン処理
 ピオーネに比べ、有核果が混入しやすいので、満開14日前~開花始めにストレプトマイシン200PPM(成分が20%の場合は1000倍に希釈)を花房浸漬または散布します。散布する場合は掛けムラができないよう、丁寧に散布してください。

(3)花穂整形

 満開時に先端部の長さが3~3.5㎝になるよう整形を行います。実止まりは、花の肩部と先端では比較的良く、胴部では悪くなる傾向があります。そのため、花穂整形時に肩部の位置を決めたら、以降はなるべく位置を変えないようにしましょう。

(4)追肥・葉面散布

 初期生育が弱い場合、市販の液肥等を使い、葉面散布を3日程度の間隔で数回実施します。

(5)ジベレリン処理

 満開後から満開3日後に花冠を落としてから、日中の高温時を避けて実施します。
・2回処理
 1回目の処理の薬液はジベレリン25PPM(水2Lに1袋)で、花振るいが心配される場合は結実確保のため、フルメットを2~5PPM(水2Lに4~10ml)加用してください。
・満開期1回処理
 大粒が見込める強い樹勢があれば満開期1回処理が可能です。ジベレリン25PPMにフルメット10PPM(水2Lに2本)を加用して処理します。
 処理時期が早い場合は着色が良くても小粒になりやすく、遅い場合は大粒でも着色が劣りやすいので、必ず適期に処理しましょう(図)。また、着粒が多く房が伸びにくいため、花穂をしっかり切り込み間引きを早く終えましょう。

2.無加温栽培

(1)温度管理

 日中が30℃以上の高温にならないように早期からの換気を行います。内張りを張っている場合は、開花期を目安に高温の回避と光線の確保のために、除去するか束ねて開放してください(表1)。

(2)新梢管理

 無加温栽培では遅伸びが問題になります。摘芯を繰り返すと遅伸びを助長しますので、開花2週間以降は強い副梢を軽く摘芯する程度にします。とくに、着房節周辺に発生した強い副梢は早めに摘芯して遅伸びを防ぎましょう。

(3)着果管理

 結実後は早めに16~17果/亜主枝3m程度に摘房します。さらに、開花2週間頃に果軸長5~6cmを目安として大房化を避けましょう。

表1 無加温ハウスの温度管理の目安

3.加温栽培

(1)温度管理(表2・3)

 30℃以上の高温下では、葉が機能低下(元葉の老化が早くなる)し品質不良になりやすいため、早期からの換気により高温を避けましょう。果粒軟化後から3週間くらいの温度が低いと酸抜けが悪いため、夜温は18~20℃で管理し収穫期まで加温を行い、果粒肥大と酸抜けを促進します。

(2)果房管理~着果制限

 軟化期になると果粒内で糖の蓄積が急速に進みますので、着果過多の場合、糖度不足・着色不足・肥大不足・成熟の遅延などの発生につながります。果粒軟化始めから糖度が順調に上昇して着色が進むように、樹勢や葉面積等によって着果量の見直しが必要です。

表2 早期加温(12〜1月上旬加温)の温度管理の目安

(岡山県果樹栽培指針)

表3 普通加温(1月中旬〜2月中旬加温)温度管理の目安

(岡山県果樹栽培指針)
(瀬戸支店 阿部 昭正)