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営農情報

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ピオーネ・オーロラブラック

2016.12.01更新

ハウス設備や資材の点検補修/循環扇の設置/予備保温の早期化/園地の選定


 今年も残すところわずかとなりました。加温栽培の方は来年の準備を始めていると思います。
 燃料費高騰でコスト削減のため加温機の設定温度を下げる施設を見かけますが、品質や出荷時期に影響しては元も子もありません。そのため、コスト削減はできる限りの省エネ対策を講じることで取り組みましょう。
 今月はいくつかの省エネ方法を紹介します。

1.ハウス設備や資材の点検補修

 ハウス設備や資材の点検、補修は保温開始前の今のうちに行いましょう。とくに、隙間のできやすいハウス出入口付近や側面の地際部、巻き上げ換気部分や谷樋下側のつなぎ目部分を確認し、隙間や破れを塞いで気密性を向上させましょう。これだけで10%近い燃料削減効果があった事例もあります。加温機は缶体や燃焼ノズル、煙突等を掃除しておくことで燃焼効果が上がり、省エネにつながります。

2.循環扇の設置

 循環扇は、ハウス内の空気を対流させ温度ムラをなくすことで、5%程度の燃料削減効果があると報告されています。また、空気を動かす機能によって生育ムラをなくす効果もあり、さらに、植物や被覆資材に水滴が付くのを防いで病気の発生を抑え、光合成能力の向上にもつながります。ハウス栽培を行う上ではぜひとも導入したい設備です。

3.予備保温の早期化

 予備保温の早期化は、盆前出荷型を中心に大きな省エネ効果が得られています。これは、予備保温を従来よりも早く開始し期間を長く取ることで、発芽までの燃料を削減する方法です。
 注意点として、年内に保温を開始してしまうと低温遭遇期間が不十分になって発芽が遅れてしまう可能性があるため、保温の早期化は1月上旬を限度とすること、保温中は湿度を高めにすること、室温35℃を目安に換気すること、萌芽期を目安に加温を開始し、その後は生育ステージに応じた温度設定にすることが挙げられます。

4.園地の選定

 樹勢の弱い園地で加温しても収量・品質が上がらず、燃料の無駄遣いになりかねません。樹勢が弱っているようなら加温を遅らせるか無加温栽培に切り替えて、無駄のない経営をしましょう。

図1 ピオーネでの早期保温と変温管理による省エネ複合技術の実施例(2012.岡山農研)

図2 ピオーネの変温管理(2012.岡山農研の図を改編)