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営農情報

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ピオーネ・オーロラブラック

2017.02.01更新

加温栽培/無加温栽培/簡易被覆栽培


 2月になると、普通加温栽培では加温がスタートし、無加温栽培では被覆が始まるので忙しくなります。ハウスの内と外の気温差も大きいため、健康管理に留意して作業しましょう。

1.加温栽培

 加温栽培では、管内では2月から加温を開始する作型から始まります。貯蔵養分の浪費を避け、発芽を揃えて、初期生育を順調にしましょう。
(1)温度管理
 被覆から新梢伸長期の温度管理の注意点は次のとおりです。
・被覆~加温開始~発芽期
 被覆から発芽までの日数が長めの方が発芽揃いや初期生育が優れます。
 燃料節減のため予備保温を早め(長め)にすると、加温開始~発芽期までの期間が短くなります。
 予備保温期間が7~10日と短い場合、表のように漸昇加温とします。
 予備保温が長めの場合、萌芽の兆候が見られたら加温を開始し、予備保温が20日を超える場合では、16~18℃で加温を開始しても構いません。
 加温開始から発芽までの昼間の温度は、前半35℃とし、ブリージングが始まると30℃以下で管理します。
・発芽期~新梢伸長期
 発芽から2週間の夜温は20℃程度に上げましょう。発芽以後の温度不足は発芽不良や不揃い、生育不良、花穂の退化などの弊害を多く発生させる要因になりますので避けましょう。
 発芽後の昼温は25~28℃を維持するように換気しましょう。
 発芽から満開までの日数の長短は温度と密接な関係があり、35日を目安としますが、日数が短いと開花時の子房が小さくなるため、必要以上に温度を高くせず生育を早めすぎないようにしましょう。
(2)湿度管理
 被覆後から発芽までは高温による乾燥を防ぐために、湿度を高く維持する必要があるので、こまめにかん水してハウス内湿度を80%以上に保ちます。
 発芽以降は軟弱徒長や病気の発生を抑えるため、湿度を60~70%程度にします。過剰なかん水は新根生長の遅れや新梢の徒長を招く原因になりますので、土壌水分状態を確認してください。
(3)芽かぎ
 加温栽培では、貯蔵養分が少なく樹勢が弱い樹が多いので、明らかに不要な芽は早めに除去しましょう。
(4)花穂管理
 新梢勢力が弱くばらつきが大きい場合が多いので、不要な花穂は制限し花穂内の岐肩や基部の大きな車はできるだけ早く除去し、花穂の充実と新梢伸長を促しましょう。

2.無加温栽培

 2月は被覆の時期ですが、被覆開始は早すぎると発芽が早まり、霜害や低温による生育不良が起こる場合があります。二重被覆では2月上旬以降、一重被覆では2月中旬以降を目安にしましょう。被覆後は十分にかん水し、ブリージングまでは湿度を高く維持しましょう。

表 普通加温(1月中旬?2月中旬加温)の温度管理の目安(岡山県果樹栽培指針)

3.簡易被覆栽培

(1)せん定時期
 若木のせん定時期は厳寒期を過ぎた2月中下旬です。
(2)主枝延長枝のせん定
 ピオーネなどの芽とびしやすい品種は、主枝延長枝の切り返しを16~18節にします。くれぐれも長く残さないように注意しましょう。
(3)芽傷処理
 ピオーネは主枝延長枝の発芽が揃いにくく、基部から中間部にかけて発芽しないことがあります。この対策として、2月下旬~3月上旬(樹液が流動する直前)に、芽の着生位置から先端部方向へ2~3cmの箇所に、芽傷バサミなどで形成層に達する程度の傷をつけます(図)。

図 芽傷の位置

(瀬戸支店 阿部 昭正)