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営農情報

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水稲

2016.05.01更新

種子の準備/種子消毒と催芽/育苗


1.種子の準備

 種子の更新は必ず行いましょう。自家採種を続けると、他品種の混入や自然交配等により、品種特性が失われたりします。水稲の育苗期は多湿となるため種子病害が発生しやすくなります。塩水選(図1)は、病気の種もみを少なくし、健全な苗を育成することで安定した生産につなげます。食塩を使う場合、うるち米だと水10Lに対して食塩2・25㎏を溶きますが、その際、少なめのお湯で溶くと早く溶けます。自家採種の種もみを利用される方は必ず行いましょう。塩水選後は、種もみから塩分を除去するため、水でしっかり洗いましょう。

図1 塩水選の方法

2.種子消毒と催芽

 消毒は、いもち病やばか苗病、イネシンガレセンチュウなどの防除対策として必ず行いましょう。種もみ10kgに対して、水20LにテクリードCフロアブル1本(100ml)とスミチオン乳剤20mlを入れて、よくかき混ぜて薬液を作り、24時間浸漬しましょう。浸漬中は薬が沈まないように、1~2回水を撹拌させます(図2)。
※薬剤は魚毒性が強いので池沼や河川に流さないようにしましょう。
 浸漬の目的は、水分を十分吸わせることと、もみの中の発芽阻害物質を取り除くことです。ゆっくり水を吸わせた方が発芽が揃うので、水温は低め(15℃以下)が望ましいでしょう。直射日光が当たるところは温度が上がりすぎるので避けましょう。浸漬日数は、水温10℃で6日、15℃で4日、18℃で3日、20℃で2日くらいが目安ですが、ヒノヒカリやコシヒカリなどはさらに1~2日延ばします。種子の酸素欠乏を防ぐために1日1回は水を入れ替えましょう。
 催芽(芽出し)は、発芽に必要な水分を蓄えた種もみを一斉に発芽させるために行います。方法として専用の発芽機や風呂湯浸があり、催芽の温度は30~32℃が望ましいでしょう。発芽機では品種や浸種程度によって、12~24時間くらいを目安としましょう。風呂湯浸の場合は1~2晩必要です。芽の長さが、発芽始め~ハト胸程度(1mm)になったら終わります。なお、消毒後の陰干しは現在の薬剤では必要ありません。(図3)
 播種は稚苗の場合、覆土はもみがすっかり隠れる5mm程度にします。

図2 種子消毒の方法

図3 浸種・催芽の目安

3.育苗

 育苗方法には、ばら播(稚苗)・条播(中苗)・ポット播(成苗)があります。育苗箱の準備、消毒、床土と順次、効率良く行いましょう。育苗箱はイチバン乳剤500~1000倍に瞬時浸漬して消毒します。育苗中のかん水は丁寧に行いましょう。また、高温時にはムレ苗や苗立枯病発生に注意しましょう。もし、病気の発生を確認したら、タチガレン液剤またはダコレート水和剤を早めに散布します。べた掛けの育苗シートは、出芽1cm程度で取り除きます。管内では全体的に被覆期間が長すぎる傾向があるので注意してください。
 被覆期間が長くなりすぎると老化苗になり活着や分げつが遅れるので、早めに除去するように心がけましょう。最近栽培されている、にこまるは出芽が早く伸長も早いため、その他の品種より早めに緑化が必要です。葉の数が2枚を超えると葉色が低下してくるので、葉色が落ちすぎないうちに液肥をやりましょう。
 苗の仕上がりの目標は、稚苗で2.0~2.5葉・12~15cm、中苗で3.5~4.5葉・15~18cm、成苗で4.5~5.5葉・17~20cmです(表)。

表 苗の種類と育苗期間の目安