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営農情報

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水稲

2016.06.01更新

育苗/本田初期


1.育苗

 稚苗(みのる式以外のばら播式)の場合は、胚乳にまだ養分が残っている時に植えるので活着が良くなります。しかし、全域で苗丈を大きくしすぎる傾向にあります。老化苗ではこの特徴が生きてきませんので、早めに育苗シートを取って、苗丈が大きくなりすぎないようにしましょう。また、肥料切れしたときには硫安水(水10Lに硫安20g)を、ばら播式で1箱当たり1L、みのる式で0.5L追肥しましょう。ただし、葉色が薄くなりすぎた時には培量の硫安を溶かして追肥しましょう。さらに、追肥後の肥料やけを防ぐため、軽く水を掛けておきましょう。

2.本田初期

(1)基肥散布

 基肥は、最後の耕起前または代かきより前に施用するのが一般的です。また、品種により施肥量ならびに使用する肥料の銘柄等が異なりますので、肥料を変える場合は「JA岡山東うまい米栽培ごよみ」を参照のうえ、よく確認してから施用しましょう。

(2)代かき

 田植後の苗の活着を良くし除草剤の効果を高めたり水管理をしやすくするために、田面を柔らかく均平にしましょう。高いところと低いところの差が8cm以内に収まるのが理想です。水の調節ができる場合は、代かきをする時の水深を浅め(3~5cm)にしておきましょう。深いと代かきはしやすいのですが、均平になりにくく、雑草やわら・稲株も土中に入りにくくなります。また、水保ちの良い圃場は、過剰に練ると田植後に酸素不足となり、根傷みが発生しやすくなります。逆に水保ちの悪い圃場や漏水田では、よく練っておくことで保水力は高まり、作土の浸透性は抑えられ除草効果もより高まります。

(3)除草剤散布上の注意

 水保ちの悪い圃場では除草剤の効果は悪くなります。効果を高めるため、前項の代かきで田面をできるだけ均平にしましょう。水深3~5㎝で効果が高い(ジャンボ剤は5cm以上)ので漏水等には十分注意し、散布後7日間は落水、かけ流し等はしないようにしましょう。また、田植後の日数等が薬剤によって決まっているので、その範囲内で均一に散布するように心がけましょう。ジャンボ剤(表1)は、水草や藻類・浮きわらなどが水面の30%以上を覆っていたり田面が均平でなかったりする場合には、均等に広がらず効果にムラができたり薬害が発生したりする可能性がありますので、粒剤の方が効果的です。しかし、降雨後、藻類は水中に沈む場合もありますので、条件が合えば使用できます。なお、急激な温度上昇により薬害の生じる薬剤がありますので、散布日の天候状況にも注意しておきましょう。

表1 水稲用ジャンボ剤

※28年度水稲予約肥料注文書より

(4)病害虫防除

 箱処理剤(表2)を使用していないと、葉いもち病(写真1)やコブノメイガ(写真2)等の病害虫が多発する可能性が高くなりますので必ず散布しましょう。箱処理剤は田植え当日~3日前に1箱当たり50gずつ散布します。散布後は薬剤が床土に落ちるよう軽く苗を払い、かん水して薬剤を落ち着かせましょう。ただし、JAの育苗センターで購入された苗には、あらかじめ箱処理剤が使用されていますので、田植前に散布する必要はありません。

表2 水稲用箱処理剤

※28年度水稲予約肥料注文書より

(5)田植え

 水深は1~2cm程度に落水しておきます。ただし、移植前の除草剤を散布している場合は落水しません。
 適齢期の苗を植えましょう(表3)。苗丈が長くなったものを植えると田植後揃ってきれいに見えますが、下葉(本葉第1葉)が黄色くなった苗は老化苗です。老化苗は活着や分げつが悪くなるので注意しましょう。本数は、稚苗で3~4本/株、中苗で2~3本/株、植え付けの深さは2~3cmとします。浅いと浮苗や転び苗になり、深いと水没したり分げつが遅れたりします。株間は、品種や育苗方法、田植え時期等により多少異なりますが、おおむね18cmより広く開けた方が生育は良いと思います。また、田植後の置き苗は、いもち病の発生源になりますので、植え継ぎが済んだら早めに取り去りましょう。

表3 育苗日数と葉令

(6)初期水管理

 田植直後の1~2週間くらいは、浅水管理(2~3cm程度)とし、水温・地温を上げて新根発生を助け、初期生育を促進させましょう。しかし、低温のときや強風のときには、保温のため深水(3~5cm程度)にしましょう。また、山間地や冷水掛の圃場などでは、気温の高低に注意しながら細かな水管理に努めましょう。

写真1 葉いもち病

写真2 コブノメイガ(幼虫)

(吉永支店 金重 博)