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営農情報

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水稲

2016.07.01更新

水管理/雑草防除/病害虫防除/施肥


1.水管理

 田植後1~2週間くらいは2~3cmの浅水にし、水温・地温を上げて初期生育を促進しましょう。ただし、極端な低温や強風の場合は保温のため深水管理としましよう。また、活着後の分げつ期には間断かんがいとします。
 たい肥等を多く施用したり雑草が多かった圃場で、足元からブクブクと泡が出てくる場合はガスが沸いていますので、根腐れ等が心配されます。この場合、落水して軽く干して(小さな干割れが入る程度)から再び湛水しましょう。
 中干しは、過剰分げつの抑制や根腐れ防止、圃場を固めるために大切な作業です。開始時期は田植後30~40日が目安ですが、1株が20~22本くらいになった頃実施します。遅れると無駄な分げつが増えて倒伏しやすくなり、病気にも弱くなりますので早めの実施を心がけましょう。中干しは、軽く足跡がつき軽く干割れが入る程度で、期間は1週間から10日間です。大きな干割れを作ると根の切れる量が多くなりますので注意しましょう。また、圃場が白くなるほど乾いた時には走り水をしましょう。

2.雑草防除(表)

 除草剤は、水保ちの悪い圃場では効果をあまり期待できません。また、アオミドロや藻類、わら屑が大量にある場合は、フロアブル剤やジャンボ剤は拡散できずに、効果にムラが出来たり薬害が発生したりすることもあります。
 除草剤が水に溶け拡散して田面に吸着するためには十分な水量が必要になります。浅いところでも3cm程度は必要ですので、代かき時の均平作業が重要になります。また、田植え時に田面が硬くなっていて植穴が埋まらず根が露出していると、除草剤が根に当たり薬害が発生することがありますので注意しましょう。
 ヒエと広葉の雑草が混ざって発生している場合は、10a当たりクリンチャーバスME1,000mlを70~100Lの水に溶かし、圃場の水を落してから噴霧機で散布します。
 近年その数が増えつつある、玄米に黒い小さな実(写真1)が混入し、米の等級が下がるクサネム(写真2)という雑草が発生することがあります。10a当たりノミニー液剤50~100mlを100Lの水に溶かし、水を落としてから噴霧機で散布します。散布時期は、田植後30日~草丈が40cm以下(木化前)までです。また、固まって発生している場合は発生している部分のみで十分でしょう。

○クサネム

 マメ科の一年生雑草で、ネムノキによく似た葉をもっています。土が適度に湿った状態が発芽に適しており、畦や湿地に多く発生します。水田では水の中でも発芽し、開いた子葉の浮力で浮き上がって水面を浮遊します。そして、これが浅水部分や畔際に漂着すると根を下し定着します。したがって、水がきちんと張られた水田の中には定着しませんが、土の表面が凸凹になっていると、浅水部分や田面が露出した部分に漂着し定着します。また、直播の水田は、播種後に水を落としたり浅水で管理するため、クサネムが定着しやすい格好の条件になります。クサネムは大きくなると高さ1.5m近くまで伸びます。夏に黄色の花を咲かせますがネムノキの花のような派手さはありません。種子は米粒大で黒く莢に入っています。水田で生育したクサネムは、稲刈りの頃には茎が硬くなるため作業の妨げとなったり、黒褐色の種子は大きさや形が米粒と似ているため、米に混入すると分けづらく、米の等級を落としたりするので、水田ではやっかいな雑草です。水田でクサネムを増やさないようにするためには、耕起・代かきを丁寧に行い、水田を均平にして水をきちんと保つこと、田面を水面から露出させないようにすることが大切です。また、クサネムが発生している水田では、種子をつける前に抜き取るなどして、しっかりと防除しておくことが大切です。

表 水稲用除草剤

写真1 クサネムの種

写真2 クサネム

3.病害虫防除

 天候条件、品種、肥料の効き具合によって葉いもち病(写真3)が発生する場合があります。発生を確認したら早めに防除しましょう。また、補植用苗や余り苗は、いもち病の伝染源になりますので、植え継ぎ等が済みましたら早めに取り去りましょう。7月中~下旬には、紋枯病(写真4)・イネツトムシ(イチモンジセセリ・写真5)・コブノメイガ(写真6)等が多く発生することがあります。植える前に箱処理剤を散布していれば、長期間効果がありますが、多発する場合には別に防除が必要です。

写真3 葉いもち病

写真4 紋枯病

写真5 イネツトムシ(幼虫)

写真6 コブノメイガ(幼虫)

4.施肥

 緩効性ではない一般の高度化成肥料を使用する場合は、田植後20日頃に中間追肥を施用します。なお、施肥設計(例)の一発肥・二発肥を選定された場合、追肥は行いません。ただし、7月中下旬頃に葉色が落ちすぎた場合は、穂肥まで葉色が落ちないように「つなぎ肥」を施用しましょう。
(吉永支店 金重 博)