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営農情報

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水稲

2017.05.01更新

種子準備/育苗


1.種子準備

(1)塩水選

 水稲の育苗期は多湿となるため種子病害が発生しやすくなります。塩水選は、病気の種子を少なくすることで健全な苗を育成し、安定した生産につながります。食塩を使う場合、うるちでは水10Lに食塩2・25kgを溶きます。その際に少なめのお湯で溶くと早く溶けます。自家採取の種籾を利用される方は必ず行いましょう。塩水選後は種籾から塩分を除去するため、しっかり水で洗いましょう。

(2)種子消毒

 消毒は、いもち病やばか苗病、イネシンガレセンチュウ等の防除対策として必ず行いましょう。種子10㎏につき、水20LにテクリードCフロアブル1本(100ml)とスミチオン乳剤20mlを混ぜて、よくかき混ぜて薬液を作り、24時間浸漬します。その間、薬が沈殿しないように、1~2回は水を攪拌させましょう。
 使用後の薬剤は、魚毒性が高いので池沼や河川に流してはいけません。

(3)浸漬

 浸漬は、水分を十分吸わせることと籾の中の発芽阻害物質を取り除くことが目的です。ゆっくり水を吸わせた方が発芽が揃うので、水温は15℃以下が望ましいでしょう。直射日光が当たるところは温度が上がりすぎるので避けましょう。浸漬日数は、水温10℃で6日、15℃で4日、18℃で3日、20℃で2日くらいが目安ですが、ヒノヒカリやコシヒカリ等はさらに1~2日延ばす必要があります。種子の酸素欠乏を防ぐために1日1回は静かに水を入れ替えましょう。

(4)催芽

 催芽(芽出し)は、発芽に必要な水分を蓄えた種子を一斉に発芽させるために行います。方法は、専用の発芽機や風呂湯浸があり、催芽の温度は30~32℃が望ましいでしょう。発芽機では、品種や浸種程度によって、12~24時間を目安としましょう。風呂湯浸の場合は1~2晩必要です。芽の長さが、発芽始め~ハト胸程度(1mm)になったら終わります。なお、消毒後の陰干しは、現在の薬剤では必要ありません。
 播種は、稚苗の場合は籾がすっかり隠れる5mm程度覆土します。

表1 播種の準備

2.育苗

 育苗方法には、稚苗(バラ播)・中苗(条播)・成苗(ポット苗)があります。
 育苗箱の準備、消毒、床土の準備と順次効率良く行いましょう。育苗箱消毒は、イチバン乳剤の500~1,000倍に瞬時浸漬します。育苗中のかん水は丁寧に行いましょう。また、高温時にはムレ苗や苗立枯病の発生に注意しましょう。もし発生を確認したら、タチガレン液剤またはダコレート水和剤を早めに散布しましょう。べた掛けの育苗シートは出芽1cm程度で取り除きます。管内では、全体的に被覆期間が長すぎる傾向があります。
 被覆期間が長くなりすぎると老化苗になり、活着や分げつが遅れるので早めに除去するように心がけましょう。とくに、にこまるは出芽が早く伸長も早いため、その他の品種より早めに緑化が必要です。葉の数が2枚を超えると葉色が低下してくるので、葉色が落ちすぎないうちに液肥をやりましょう。
 苗の仕上がりの目標は、稚苗(バラ播)で2.0~2.5葉の12~15cm、中苗(条播)で3.5~4.5葉の15~18cm、成苗(ポット播)で4.5~5.5葉の17~20cmです。

表2 1箱当たりの播種量と必要日数(目安)

(吉永支店 金重 博)