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営農情報

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2018.10.01更新

樹勢強化に向けて/土づくり(腐植の維持)/排水施設の整備/基肥の施用とかん水/せん孔細菌病防除


1.樹勢強化に向けて

 近年の樹勢は総体的に落ち着き、弱る傾向も見受けられています。
 多くの園地は、根域の深さが20cm前後と浅い実態にあり、土壌の腐植含量は基準値より高い状況にはあるものの減少(2008年3.3%→2014年2.5%)してきています(図1)。施肥量だけでは解決できない課題であると捉えられます。
 今後とも健全な樹勢を維持するために、有効土層を深く確保する「土づくり」と地力を保つ「腐植の維持」が重要です。

2.土づくり(腐植の維持)

  • (1)中耕、部分深耕
     10~11月初め頃を中心に行います。できれば、基肥施用後早めがお勧めです。
     とりわけ多くの秋根を切る全面中耕は、遅れないように行いましょう。根がないか根の少ない場所、根を切らないようにして行う部分深耕は、これ以降に行っても大丈夫です。
     部分深耕は、広さは根域の15%程度、深さは40cm程度を目安とします。
  • (2)物理性改善資材
     乾燥しやすい園地はネニサンソ(パーライト)、ピートモス、堆肥を混合して使います。
     水はけの悪い園地には、ネニサンソが有効です。
     投入量は、完熟堆肥は掘り上げた土の容量の10~20%、ネニサンソやピートモスは5~10%を目安にします。
  • (3)化学性改善資材
     土壌改良目標(表1)の塩基バランスを保つのに有効な資材を投入します(表2)。
  • (4)有機物(堆肥等)資材
     土づくりを目的に堆肥を全面に施用する場合は表3を目安に、よく腐熟させたものを使います。
     また、稲わらは抑草や乾燥防止のマルチ資材を兼ねて有効に利用しましょう。

3.排水施設の整備

 「線状降水帯」「ゲリラ豪雨」など雨が集中する時には、排水不良園では土壌の過湿による根傷みが懸念され、その後一気に高温乾燥に遭遇すると樹体(果実)は相当なダメージを受ける破目になります。
 そうならないように、園地条件に見合った明きょや暗きょ施設など事前の排水対策が大切です。(図2)

4.基肥の施用とかん水

 基肥は10月末頃までに施用します。勢いが強く遅伸びする樹は早めに、勢いが弱い樹は遅めに施用します。(詳細は9月号参照)
 乾燥が続くようであれば、施肥後の肥効促進を、中耕・部分深耕後は秋根の発根促進と根傷み防止を目的としたかん水を励行します。

5.せん孔細菌病防除

 多発園では10月上中旬に、ICボルドー412(30~50倍)に展着剤アビオンE(1,000倍)を混用して、丁寧に散布しましょう。
 台風襲来時は雨前散布が基本です。