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営農情報

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2019.01.01更新

せん孔細菌病/果実赤点病/カイガラムシ類


 本年もよろしくお願いします。
 近年、せん孔細菌病、果実赤点病、カイガラムシ類の被害が問題になっています。
 発生園では本欄を参照し、JA防除暦に沿って防除を徹底しましょう。

1.せん孔細菌病

 昨年は、越冬(伝染)源量が多く、春暖かつ春先の風雨が影響して初発が早く、その後の風雨も相まって発生が多い年になったと考えられます。
(1)増殖、感染の条件
 菌は10~35℃で生育し適温は25℃前後であり、枝や葉の病斑内部で増殖します。
 病斑内部で増殖した菌は雨滴に混じって拡がり、風が強いほど遠くまで飛散します。
 感染は、風雨でこすれた新梢(枝・葉)の傷口や害虫にかじられた傷口、気孔の開口部などから起きます。感染後の潜伏期間は4~8日程度であり、気温に左右されます。
(2)防除
 開花前・生育期・秋期の薬剤防除と防風対策及び病斑枝の切取り処分などの耕種的防除を組み合わせた総合防除の徹底が重要です。
 薬剤防除は、掛けムラのない雨前散布が大切です。

2.果実赤点病

 この病気は、中生から晩生品種に多い傾向があります。
(1)生態
 菌は不明瞭な枝病斑を呈して越冬し、分生胞子を4~10月に形成・飛散します。飛散量は6月下旬から増えます。
 幼果期には症状がわからなくて成熟期に果実表面に赤色の小斑点症状を現します。この症状はカイガラムシの被害に類似していますが、吸汁痕はなく斑点の大きさが小さいことで識別されます。
(2)防除
 本病は5月上旬から袋掛け前までが防除適期です。同時に園地の風通しを良くすること、掛け袋は果梗に隙間なく掛けることが大切です。

3.カイガラムシ類

 モモに寄生する主なカイガラムシは、ウメシロ、クワシロ、ナシマルです。
(1)生態
 これらカイガラムシは年三回世代交代します。メスは歩行幼虫期の3~5日間以外は介殻に覆われて生涯を過ごします(図)。
(2)防除
 薬剤防除と耕種的防除があります。
 薬剤防除は直接作用の薬害死と間接的な窒息死です。薬害死は、モモの生育期における虫体が介殻に覆われていない裸状態の幼虫歩行期(表)防除が有効です。介殻に覆われたら虫体に薬剤が付着しないので効果は期待できません。窒息死は、12月に散布する機械油乳剤による虫体被膜によるもので、すべてのカイガラムシに有効です。ただし、弱勢樹の樹体への薬害には注意が必要です。
 耕種的防除は、せん定時に切り取った被害枝の園外(焼却)処分およびワイヤブラシなどによるすり潰しです。