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2019.04.01更新

人工受粉の手順/病害虫防除


 モモの花(図1)には花粉の有る品種と無い品種があります(表)。
 花粉の無い品種の結実確保に、花粉の有る品種からの「花蕾採取→採葯→開葯(貯蔵)→人工受粉」の作業を行います。
 3か月予報では、4月までの気温は平年より暖かく、モモの開花は早まりそうな気配です。

1.人工受粉の手順

(1)花蕾の採取(図2)
 10aの受粉に使う花粉量は花蕾重量で、2kg位の確保が目安です。
 採取適期は花蕾が風船状にふくらんできた頃です。しかし、夢白桃は、開花の早い年には往往にして「やや早い」花蕾採取をしないと間に合わないことがあります。
(2)採葯(図2)
 採取した花蕾は花弁と花糸と葯を分離し、葯だけを集めます。そして、再度ふるいにかけて花弁・花糸など混入したゴミを十分取り除きます。
(3)開葯・貯蔵(図2)
 集めた葯は開葯作業に移ります。
 自然開葯は、乾燥した暖かい場所で行います。しかし、葯を直射日光が当たる環境下にさらすのは禁物です。葯(花粉)の温度が上がり過ぎると発芽率は低下してしまいます。
 開葯専用器を使う場合には、設定温度は20~25℃です。
 開葯したままの葯が混ざった花粉を粗花粉といいます。これを、ふるいやアセトンなどで花粉だけにしたものを精製花粉といいます。粗花粉から採れる精製花粉は1/10程度とされています。
 花粉はパラフィン紙などに包んで採取日を明記し、密閉容器に入れて冷蔵庫に保管します。一週間位は発芽率が低下せずに使えます。
(4)人工受粉
 受粉器による受粉には精製花粉を増量剤で約10倍に、棒受粉(ボンテン、羽毛など)には粗花粉を2倍(容積比1対1)に希釈して使います(図3)。
 増量剤で希釈した花粉は、その日の内に使い切ります。

2.病害虫防除

(1)病害
 せん孔細菌病多発園は、次の薬剤散布を徹底します。
 4月中旬にトレノックスフロアブル剤とアディオン乳剤にバリダシン液剤を混用して散布。
 4月下旬にアグレプト液剤散布。ただし、本剤は「収穫60日前まで」の使用制限なので、早生には散布できません。
(2)虫害
 暖かさが続くと、ウメシロカイガラムシ歩行幼虫の発生は早まり(1月号参照)、今月下旬にはアプロードフロアブル剤の防除適期(JA防除暦5月上旬)を迎える可能性もあります。発生園では、歩行幼虫発生状況の確認が必要です。
 コンフューザーMMは4月下旬頃、120本/10aを目安に設置しましょう。
※一般防除はJA防除暦を参照ください。